ノンポイント汚染源とは

 ノンポイント汚染源とは、汚染物質の排出源が面的に散在し、特定することが困難な汚染源のことを指す。一般の工場・事務所、家庭など、汚濁物質の発生源を点(ポイント)で特定できる特定汚染源に対して、面源非特定汚染源とも呼ばれる。

ノンポイント汚染源の特徴

・天候によって、間欠的でかつ面的に広がった状態で発生する
・排水規制に馴染がなく、未処理のまま表流水系へ流入する
・負荷状況の把握が困難である
・土地利用が高度化したところで起こり地面を流れて流入する
・気候条件に依存し場所や時期で変化する

求められる対策課題

・状況把握の精度向上が必要である
・市街地や農地等の管理者への対策の普及を啓発する
・対策ごとの効果を適切に把握する
・汚濁負荷削減効果を定量的に評価する

湖沼水質について

湖沼への負荷は、主に外部負荷流入負荷)と内部負荷に分けられる。外部負荷には点源負荷ノンポイント負荷がある。また、降雨や養殖などによる直接負荷も考慮する必要がある。