福島第一原子力発電所から放出された多量の放射性物質(セシウムなど)は、環境中で移動、蓄積しながら減少していきますが、この環境中での動態(流出負荷など)に関しての知見はまだ十分整理されていません。
栄養塩などの環境中での動態に関する研究を行っている日本水環境学会ノンポイント汚染研究委員会のメンバーが、森林、農地、市街地などにおける放射性物質の移動と消長に関する国内外の調査研究の文献等情報を収集しました。また収集した情報から、放射性物質の環境中での挙動に及ぼす影響因子を考慮しながら主要なプロセスを抽出しました。
長期および短期の両方の視点で時間経過に伴う挙動の変化等を整理することを目的とし、本データベースを公開します。
なお本データベースは、平成24年度環境研究総合推進費 ZRFb-12T1「流域に沈着した放射性物質の移動と消長に関する文献調査及び知見整理」の研究成果をベースとし、ノンポイント汚染研究委員会により更新を行いながら運営・管理を行っています。